『戦国自衛隊1549』
監督は原作本がぼろぼろになるまで読み込み、原作の言葉を自らに取り込もうとする。
そして監督自身のものになった言葉から、役者もまたインスパイアを受ける。
本作にしても、その原則は変わらない。
ただ不幸なのは、原作付き映画にもかかわらず、肝心の原作がプロットの形でしか存在しなかったことだ。
企画の性格上、やむをえなかったとはいえ、そのために映画を貫く言葉がぶれ、マイナス点を被った感は否めない。
今後もこの種の企画が続いていく以上、今回の反省は絶えず念頭においておく必要があるだろう。
が、その一方で、本作は他の二本よりある意味間口の広い、からっとした娯楽映画に仕上がった。
DVDもマニアックな需要ではなく、セル・レンタルともども消費されるタイプの作品として受け入れられていくに違いない。
それはそれで、ちょっと楽しい想像だったりする。