『戦国自衛隊1549』
脚本とは、映画を撮り進める上で不可欠な設計図のようなもの。
それゆえ、語弊を恐れずに言うなら、そこには指針は記されていても、物語を包括する言葉は記されていない。
役者はその設計図から役柄の人物像を推測し、演技プランを立ててゆくのだが、この際、重要になるのが監督の示唆であり、時に現場を止めてでも戦わされるディスカッションだ。
ここでこのキャラクターはなにを考え、こんな言い方、動き方をするのか。
監督は俳優が納得する形で指示を出し、意見が対立した時は説き伏せるなり方針を変えるなり、最終的な方向性を決定しなければならない。
やり方は現場によってさまざまだが、原作付き映画の場合はもうひとつ、原作そのものという別のディレクションも存在する。
迷った時には原作に帰る原作を原案程度に位置づける場合を除いて、原作は映画全体を包括する言葉として機能する。