最低の税率、福祉の恩恵、そして工業先進国における政府支出の割合などを誇りながら、その一方では弱体の労働組合、かたくななまでの仕事における性差別、近代社会で最も抑圧的な社会的規律に支配されている経済だと彼らは主張します。
通産省の企画力にしても、これだけで日本の成功を説明するわけにはいかない。
たしかに通産省のような官僚機関が時には技術の流れの方向を見事に予言することはあります。
しかしそれについて評価する場合、雄鶏のたとえのような誤った考えは避けるのが賢明というものです。
つまり〈サンライズ〉産業が地平線から昇るのは通産省あるいはその他の計画官庁がコケコッコーと然を知らせるからだという考えは避けるべきです。
また、日本の奇跡を人種的特色とか独自の文化的特徴、あるいは歴史的偶然の生み出したものだと言って、答えを避ける者もいるが、それも適切とは言えないでしょう。